2021/01/09
こんにちは、ネギ参謀です。
本年も宜しくお願いいたします!
そろそろ、秋冬ネギの播種が始まりますね。そこで今回は、最近出た一本ネギの新品種(営利販売向け)を6個ご紹介します。
なお、最近はトキタ種苗さんが色々と優秀な品種を発売されているため、そちらの紹介が多くなります。ひいきしている訳では無い事を、ご了承ください。
■碧い海原(トキタ種苗)
【初秋ネギのエース候補!】
〇お奨め時期(平地基準): 3月下旬定植→9-10月収穫
〇特徴:
・耐暑性が高く夏場でも生育が停滞しづらい。
・首締まり良好。
・肥大性も良好。
肥大性が非常に高い品種と比べると、9月頃からの急激な襟首の緩み(グローブ化)が少なく、在圃性も良い。
〇実績:2020年は種がほとんど出回らなかった。2019年は、夏越しが良く、9-10月どりで評価が高かった。
■大河の轟き(トキタ種苗)
【弱点が少ない万能型!】
〇お奨め時期(平地基準): 4~5月前半 定植 → 10~1月収穫
〇特徴:
・耐暑性や首締まりは碧い海原に似ていて、それに耐寒性がプラスされたイメージ。
・根は湿害に強めで、回復も早い。
・9月からの肥大性が高い
・霜に強い
〇実績:2019年・2020年共に、夏越しが良く、評価は高かった。
■森のめざめ(TSX-320)(トキタ種苗)
【「森の奏で」の弱点克服!】
〇お奨め時期(平地基準): 4月下旬~5月 定植 → 12~2月収穫
〇特徴:
・片親が「森の奏で」であり、「肥大性が良くなった森の奏で」というイメージ。
・根は湿害に強めで、回復が早い。
・耐寒性が高く、霜にも強い(森の奏でと同等)。
〇実績:2020年は、夏越しも耐寒性も強く、評価が良かった。
■陽春の宴 (TSX-662)(トキタ種苗)
【晩抽性が全国トップクラス!】
〇お奨め時期(平地基準):
(パターン1) 5月後半~6月上旬定植(梅雨前) → 3~4月収穫
※栽培の注意
定植後に高温・湿害にあたるため徹底した対策が必要。
・水はけの良い圃場を選ぶ
・定植時から徹底的に光合成+根張り強化や腐り対策をする。
・夏を越えるまでチッソを控え目にし、ミネラルを優先させる。
・場合によっては、定植時から「ネハリエース」等で酸素供給を行う。
(パターン2) 8月下旬定植 → 4月収穫
※栽培の注意
・育苗が厳しい時期のため、遮光対策をして育苗を行う。
・冬が長い年の場合は生育が間に合わない可能性があるため、秋から通常施肥をしてある程度育てておく。
(パターン3) (冬ネギと同じ)5月定植 → 3-4月収穫
※栽培の注意
・在圃期間が長くなるため、急がせないようにじっくり育てる。
〇特徴:
・晩抽性がかなり高く、全品種でトップクラス。
・首の締まりが良い。
・伸びすぎず棒ネギになりづらい
・太りもまあまあ良い。
・葉は長め
〇実績:まだ少ないが、茨城県での評価は良かったとのこと。晩抽性の高さも評価が高く、実証済み。
■初夏扇2号(サカタのタネ)
【春ネギのエース候補!】
〇お奨め時期(平地基準): (「陽春の宴」と同じ)
〇特徴:
・「晩抽性が更に高くなった初夏扇」というイメージ。
・肥大性は初夏扇より少し抑えめ。
・首締まりと耐暑性が良いため、初夏・夏ネギにも向いている。
〇実績:実際の現場ではまだ少ないが、メーカーさん情報によると良好とのこと。また、先発していた「初夏扇」が、安定感の高い品種として評判がとても良いため、期待できる。
■清輝(渡辺農事)
【太りも在圃性も良い夏ネギ!】
〇お奨め時期(平地基準): 12月 定植 → (トンネルの場合)6月収穫、(無被覆の場合)7-8月前半収穫
〇特徴:
・晩抽性が高い(初夏扇や羽緑並み)
・肥大性もそこそこ良い。
・肥大性が良い割には首締まりが良いため、ある程度在圃性も良い。
・春ネギとしても可。
〇実績:2019・20年、共に茨城県の夏ネギの産地にて、高評価で、作付け拡大中。
なお、各品種の「比較」について、ご興味ある方も多いかと思いますが、そちらにつきましては大人の事情もあり、オープンにできない事をご理解いただけましたら有難いです。
申し訳ありません…。
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